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Vol.101 外国人観光客、急に増えた感じ・・・しませんか?

 

 今から20年程前、「進め電波少年」という番組で猿岩石(タレントの有吉が出演)がヒッチハイクして外国を旅する番組が大当たりしました。
 それを見ていた私も見事にその影響を受けて、学生時代に夏季休暇等を使って、HIS(当時は、まだ路地裏にある小さなチケット販売店だったのに・・)で格安航空券を買って、アジア(インドや東南アジア各国)を巡っていました。特にインドから戻ったとき(インドはかなりインパクトありました・・)は、成田空港から東京へ向かう列車から見えるふつうの田んぼ(夏だったので青々としてました)を見た時、めっちゃキレイだな~(きちんと畦で区切られているところも)、あれほどみなれた日常の風景が、戻る度に、同じ思いをしたことを今でも鮮明に覚えています。
 その時は、なんで外国人は日本に来ないのかな~と漠然と思ったことを記憶しています。
 当時(1995年頃)の訪日外国人数は、335万人程です。それが2017年は9月15日で2000万人を突破(昨年より45日早いそうです)しています。
 職場が浅草周辺にありますので、確かに外国人を多く見かけますし、道を聞かれることは日常化しています(1日に2回、聞かれることも・・)。道を聞かれて、パッとスマホ(Google MAP)で指さして「Go Go」を言うと、ニッコリOK、OKとなります(スマホ助かる~!)。

 でも、急に増えたな~って感じ、しませんか?そこで、なぜ増えたのか、なぜ日本なのか、探ってみようと思います。

 では、どれくらい増えたのか見てみましょう。

訪日外客数と国際観光客到着数(世界各国の外国客総数)出典:日本政府観光局(JNTO)、国連世界観光機関(UNWTO)

 確かに、グゥ~ンと急に増えてますね、世界の旅行者数の増え方に合わせて、増えているようです。アジア各国の経済成長と連動して、豊かになると外国に行ってみたいという欲求が高まるなかで、円安やビザの緩和、LCCが後押しした形ですね。

 国別や地域(国連の地域区分による)では、こんな感じです(※2016年時点)。

訪日外国人観光客数(国別構成比、国連地域区分構成比)出典:日本政府観光局(JNTO)

 東アジアが72.7%で、東南アジア(10.4%)を含めると、8割以上の人が近隣のアジア諸国から来ているのですね~! でも、テレビを見ていると、外国人旅行客へのインタビューは、北米や欧州の方々が多い気がして、もっと来ているのかと思いましたね。

 そこで、欧州方面から増えているのか見てみましょう!

欧州方面(主要国)からの訪日観光客数の推移出典:日本政府観光局(JNTO)

 確かに倍増している国もあり、政府の取組み(観光先進国への新たな国づくり)が効を奏しているのかもしれません。しかし、欧州方面からは、訪日外国人観光客数全体から見ると現時点では数%程度にとどまっていますが、増加率から見ますと、これから相当数、増えそうですね。

 ※政府の取組みについては、下記URLをご参照ください。

http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/ukeire.html

 では、なぜ日本なのか? 探ってみましょう!
 世界経済フォーラムが2007年から隔年毎に発表している国別観光競争力レポートがあります。
 環境や観光施策、インフラや文化資源等の観光競争力を点数化してランキング化したものですが、2007年時、日本は23位、それが10年後の2017年は4位です(※対象国は136カ国と地域、全項目数は90)。

2017年世界経済フォーラム 旅行・観光競争力レポート出典:Wikipedia「旅行・観光競争力レポート」より

 こう見ると、日本に行けば、きれいで安全で、おもてなしがあって、インフラも整っていて、観光資源も多い・・・
 どこの国の方にとっても、海外旅行は、かなりのイベントだと思います。せっかく行くなら・・・と考えた時に、まず安全できれいでメシがうまくて・・あれやこれや・・となりますからね。ふとどこかへ行こうと思ったときに、日本を思い浮かべる人が増えているのかも。20年前に感じた「めっちゃキレイだな~」と思ったことを、SNS等で拡散されて、気づきはじめたということでしょうか。

 続いて、日本に何を求めて行こうとしているのか見てみましょう!
 観光庁の「訪日外国人消費動向調査」の中で、各種調査資料があります。

訪日前に期待していたこと(観光庁:訪日外国人消費動向調査)出典:観光庁 訪日外国人消費動向調査(観光・レジャー目的での訪日外国人集計表より)

 1番は、なんと言ってもメシなんですね! 日本食が1位になったのは、2013年にユネスコ無形文化遺産として和食が選定され、認知度が向上した点が挙げられると思いますが、日本食レストランが身近にあり、その影響(本場の味を味わいたい!)が大きいかもしれませんね。それに合わせて、伝統文化や四季に触れているようですね。

 ちょっと、日本食レストランが地域にどれくらいあるのか見てみましょう!

日本食レストランは約2.4万店(2006年)→5.5万店(2013年)→8.9万店(2015年)に増加出典:農林水産省サイトに掲載されている「海外における日本食レストランの数」より転載

 増えてますね~!

 和食で思い出したのが、2015年にイタリアで開催されたミラノ万博です。みなさんも記憶に新しいところだと思いますが、日本の文化や和食をテーマにした日本館は、人気1位に!しかも、行列嫌いのイタリア人が10時間待ちをしてでも日本館へかけつけたようです。
 その時、SNSで拡散されたのが添付の画像。

SNSで拡散されたミラノ万博の画像

 オ~10時間待つなら、JAPAN行っちゃうよ~!って感じでしょうか。
 日本館には、228万人が来場し、展示館賞の金賞を受賞したそうです。来場者アンケートによる「好きな外国パビリオン」で日本館が21%でトップ、イタリアの有力紙が行った人気投票では、「万博を観たあとで訪れたい国」として日本を挙げた人が最も多かったそうです。

 ここまで来場者が増えた理由も「みんながいいから」という口コミ効果だったようです。先程の観光庁の調査でも、口コミサイト(トリップアドバイザー等)が出発前に得た旅行情報源で上位になってます。

 様々な体験やお奨め等が口コミサイトに書かれ、旅先を決める情報源になっているようです。日本へ行くか迷っている外国人の背中を押している流れを感じますね。東京オリンピックを起爆剤として欧州をはじめ、まだほとんど来ていない中南米や中東からも、ますます増えそうですね。

 最後に、若いころ(今のようにスマホがない頃)に、外国に訪問してよかったと思います。
 「地球の歩き方」を片手に、奥田民生のイージュー★ライダーなんかを聞きながら・・・それでも、現地の人になにもかも聞かないと、帰ることができない絶妙な緊張感を持ちながら、歩けてよかったと思います。不思議と今、外国に行きたいかと聞かれると全くなく、その時間があれば、まだまだ知らない日本国内を歩いてみたいと思うのですから、なんか不思議ですね。今回、コラムを書くにあたり、日本政府観光局が海外にどういう情報を発信しているのかを見るにつけ、日本を再発見することが多くありました。
 まだまだ、知らぬ日本国内の良さを、まずは身近なところ(ここでは浅草周辺から・・)からブラリと歩いてみようかと思います。

 みなさんもブラリといかがですか!

 

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