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Vol.104 MieNaの消費支出額データが充実しました!

 

 新年あけましておめでとうございます。今後とも、幅広いテーマで少しためになる(?)マンスリーレポートを提供していきますので、宜しくお願い致します。さて、2018年の最初のレポートは、MieNaで新たに利用できるようになった追加メニューのご紹介です。

 

1.はじめに ~消費支出額データが充実しました!~

 MieNaの商圏評価レポートや47mapsは、エリアマーケティングに携わる様々な方にご利用いただいていますが、経営相談や開業支援に従事される中小企業診断士等の方からは、消費支出額・購買力データについて、「もっと色んな分類・品目を利用したい!」という多くのご要望をいただいていました。そこで昨年10月より、従来の主要な分類・品目だけでなく、消費支出の全分類・品目のデータを下記のように追加しました。

MieNaへの追加メニュー [資料・外部リンク欄]

1.総務省統計局の家計調査・収支項目分類及びその内容例示
2.主要都市による品目別の1世帯当たり年間支出金額と比率及びその順位
1)支出額と比率・その順位(Excel版)
2)支出額と比率(PDF版)
3)順位(PDF版)

 上記1は総務省リンクであり、項目の種類や内容の詳細が確認出来ます(ex.「食パン」にはコッペパンは含まれるが調理パンは除く他)。
 上記2が家計調査をもとに当社で編集した消費支出の全分類・品目別データであり、全国の地方及び主要都市別の1世帯当たり年間支出金額・比率、及びその順位を掲載しています。総務省データには無い、比率、順位を追加作成し、注目すべき品目の選定等に使いやすくなっています。商圏評価レポートではなく、地方及び主要都市別データのみのご提供ですが、相談業務以外にも、地域特性の把握や地域ブランド産品の検討等に是非、ご活用ください。

 

2.データの内容

 まず、利用にあたり、データの構成、及び品目分類と地域区分について解説します。

2-1.データの構成

 追加メニュー2の「1)支出額と比率・その順位(Excel版)」は、<品目別金額・比率>と<品目別順位>の2種類のデータシートで構成しています。これを印刷用にPDF化したものが、順に「2)支出額と比率(PDF版)」「3)順位(PDF版)」であり、各データは前者が図1、後者が図2のようなものです。
 図1は金額と比率の実数データで、都市別データは対象52都市の平均値も表示しています。図2は地方又は都市別の順位データであり、都市別の上位5位内に該当する数値は、図1、図2とともに赤色で強調しています。

図1.品目別詳細(金額・比率)
図1.品目別詳細(金額・比率)
図2.品目別詳細の順位(金額・比率)
図2.品目別詳細の順位(金額・比率)

 

2-2.品目分類と地域区分

 品目分類は、家計調査の消費支出額の消費計を除く全634項目です。厳密には用途分類の大中小3階級の計276項目と、さらに細分化したその他の品目分類のAB2階級の計358項目に大別されますが(図3の《詳細表.分類フラグの種類と項目数》参照)、ここでは同じ品目分類として扱っています。順位は、この全634品目を対象に全国10地方別、又は主要52都市別に作成したものです。
 また、図1~3の「分類フラグ」は、5つの分類階級を色分けと併せて数値で示しています。比率はこの各5分類ごとに算出しているので、ご利用の際は注意して下さい(図3の《比率の算出式》参照)。

図3.「分類フラグの種類」と「比率の算出方法」
図3.「分類フラグの種類」と「比率の算出方法」

 地域区分は図1~2のように全国10地方と主要52都市の2種類があり、主要都市は全国の都道府県庁所在都市47とそれ以外の政令指定都市5の計52となっています。各地方の都道府県の括りは図4の通りですが、地方別データは主要52都市の他に中小都市・町村116も含む計168市町村による数値なので注意が必要です。

 図4は地方及び都市別に1位品目数を集計しており、都市別をみると、<金額>では東京都区部・横浜市等で多く、<比率>では那覇市・青森市等で多くなっています。上位都市は主に食料品の消費額が多い、又は比率が高い都市であり、これは食料品が255項目で全項目の約4割を占めることが要因です。<金額>より<比率>の方が地方都市に拡散していますが、<比率>は各都市の購買力(金額)とは無関係な当該都市での各品目の比較であるため、地方都市独自の地域性を示しやすいと言えます。
 このように<金額>と<比率>で地域傾向が異なっていますが、<金額>の上位品目の方が市場規模が大きく、地域経済へのインパクトは大きいものの、地域特性の把握の面では<比率>の上位品目への着目が有効であり、目的に応じた使い分けが必要です。

図4.「地域区分(地方別・都市別)」と「1位品目数」
図4.「地域区分(地方別・都市別)」と「1位品目数」

 

3.事例:かまぼこの消費状況

 それでは、お正月のおせち料理の食材として、かまぼこを事例にデータを見てみましょう。かまぼこは、図5のように品目分類では4番目の階級にあたり(順に「食料品>魚介類>魚肉練製品>かまぼこ」)、主要52都市平均では魚肉練製品の41.8%を占める品目です。
 図6は、<金額>と<比率>の地方別及び都市別の上位5位の表示ですが、笹かまぼこで有名な仙台市が都市別で両項目1位となっており、地方別でも東北地方が両項目とも上位に挙がっています。参考までにnsc47mapsで都道府県別及び市町村別のマップを見ても(都道府県別マップは各都道府県庁所在地の値を表示)、東北地方は仙台市以外の各都市でも、豊かな漁場の近くで練り物文化が浸透していることが把握出来ます。また、かまぼこは概ね<金額>と<比率>の上位地域が一致していますが、<比率>をみると、沖縄では魚肉練製品の中で、かまぼこに特化していることが分かります。
 nsc47mapsで表示可能な消費支出は145項目のみですが、今回の追加メニューと併せて利用すると、地理的特性も把握しやすくなります。

図5.「かまぼこ」の品目分類
図5.「かまぼこ」の品目分類
図6.「かまぼこ」の地方別及び都市別の上位5位
図6.「かまぼこ」の地方別及び都市別の上位5位
図7.かまぼこ購買力のnsc47mapsによる出力
[データ選択:暮らし>消費支出>食料(魚介類)>世帯当りかまぼこ購買力]
図7.かまぼこ購買力のnsc47mapsによる出力

 

4.最後に

 消費支出額データは品目数が多く、地域の傾向を見るのは大変と思われるかもしれませんが、強みと思っていた品目が大したことなかったり、意外な品目が1位だったり、驚きや発見も多く、とても面白いデータです。
 商圏評価レポートとともに活用して、新商品開発や地域産業育成等にお役立てください。

 

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